北海道百科事典

2022/11/29

北海道でしか食べられない魚とは?人気ランキングと地元民おすすめ魚料理

北海道に行ったら、新鮮なお刺身や魚介類を絶対に食べたいですよね。実は津軽海峡をはさんで北と南では、獲れる魚がガラッと変わることをご存知ですか?

実際に北海道では、本州だと見られないお魚に出会えますよ。
この記事では北海道でしか食べられないお魚をランキング形式で紹介します。さらに”お魚”を利用したおすすめグルメも紹介するので、北海道を訪れる際にぜひご賞味ください。


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北海道でしか食べられない美味しい魚の人気ランキング

せっかく北海道まで来たら、北海道でしか食べられないお魚を食しましょう。本州のお魚たちとは見た目も味わいも異なるもお魚を、ぜひ楽しんでください。

【1位】愛らしいぷっくりした姿の「ごっこ(ホテイウオ)」

テレビの旅番組などで、布袋様(ほていさま)のような姿の魚を見かけたことはありませんか?それが「ごっこ」です。人気の秘密は、コラーゲンたっぷりのプルプルした身とメスの体に宿るたっぷりの卵。さらにたんぱく質やビタミンほか、DHAも豊富に含まれているため、函館では真冬の定番の味として知られています。

函館では「ごっこまつり」というイベントも開催されるほどの名物です。「ごっこ汁」をぜひ賞味されてください。冬になるとスーパーでもずらりと並び、居酒屋で気軽にごっこを満喫できますよ。

2位:お酒の肴におすすめの「カスベ(メガネカスベ)」

カスベはエイの仲間で、北海道では大きな目玉模様のある「メガネカスベ」をよく食べます。よく煮ると、身から骨まですべて食べられるのがポイント。ごっこと同じく冬に旬を迎え、コラーゲンをたっぷり含んでいるので美容食としてもぴったりですよ。

冷めるとこのコラーゲンが、プルプルした煮こごりになります。軟骨のコリコリした食感を楽しめて、お酒の肴としてもおすすめです。

3位:函館に行ったら食べたい「戸井マグロ」

戸井マグロとは函館・戸井産の本マグロのことです。テレビや新聞などでは青森県の「大間のマグロ」がよく取り上げられますが、どちらも同じ津軽海峡で獲れるマグロです。大間と戸井は、実はたった20キロ弱しか離れていないのです。

戸井マグロは、大間マグロと比べても遜色なく美味しいお魚です。「戸井活〆鮪」ステッカー付きのマグロを見かけたら、それは高級品の証。戸井マグロは、水揚げ後の処理技術が高いことでも知られているので、ぜひご賞味あれ!

4位:ワイルドなボディなのに美味の「八角(トクビレ)」

愛嬌のある顔と、固いウロコで覆われたワイルドなボディを持つ八角(はっかく)。ぶつ切りにすると八角形なので、八角と呼ばれています。見た目からだと想像しづらいですが、とても美味な白身のお魚なので人気があります。

八角の旬も冬。漁獲量が多くないため、高級魚です。肉質がすばらしく脂ものっているので「塩焼き」「一夜干し」「唐揚げ」など、どのような調理法でも八角の美味しさを満喫できます。

5位:絶品すぎて幻の魚!?「タンタカ(マツカワ)」

幻の魚といわれるほど漁獲量の少ないカレイの仲間、タンタカ。カレイの中では最上級とされ、とても美味しくヒラメに次ぐ高級魚とされています。放流を続けてきた甲斐あって徐々に漁獲量が増えているので、北海道に来たらぜひ味わっていただきたい魚です。

えりも町から函館市までの太平洋沿岸で獲れた35センチを超えるタンタカは「王鰈(おうちょう)」というブランド名までついています。タンタカの白身は厚みと歯ごたえがあり、さらにほどよく脂ものっているため、刺身やお寿司で食べると絶品ですよ。

6位:北海道ならホンモノの「シシャモ」に出会える!

シシャモは北海道の太平洋沿岸のみ分布している日本固有のお魚だとご存知ですか?日本全国で大量に出回っている「カラフトシシャモ(カペリン)」は、本来シシャモとは別物です。北海道でのみ分布するキュウリウオ(キュウリ)もシシャモによく似ています。

実はホンモノのシシャモが獲れるのは、日本でも北海道だけ。つまりシシャモは北海道でしか食べられない魚の代表選手で、希少な高級魚というワケです。漁期は10月~11月中旬のみ。この期間なら北海道で生シシャモを賞味できるかもしれません。

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7位:開干し以外も美味しい!「生のホッケ」

産地北海道ならではのホッケの食べ方が、お刺身です。ホッケは上品で味わいの白身のお魚。ホッケの鮮度はすぐに落ちるので、地元民でもホッケのお刺身を食べられるのは希少な機会といえます。

日本全国の居酒屋などで提供されているのは開干しが一般的ですが、生のホッケが味わえるのは北海道ならでは。塩焼き・フライ・ムニエル・唐揚げにしたホッケもとても美味しいですよ。生のホッケは、まさに北海道でしか食べられない魚です。

番外編:クロソイ、アブラコ、ドンコもあります!

クロソイ、アブラコ、ドンコは全国的に生息していますが、これらは北海道で親しまれている名前です。クロソイは黒い体の中に美味しい白身が隠れており、北海道の鯛と呼ばれることも。室蘭では代表的な魚で、クロソイは「室蘭3大グルメ」のひとつです。肉質の良い白身は、歯ごたえがあり美味!塩焼き・煮付け・鍋もので食べてみてください。

アブラコはアイナメ、ドンコはエゾイソアイナメのことです。煮る・焼く・揚げる、どのような調理法でも美味しくいただけますよ。北海道に来たら、本州の魚との風味などの違いを食べ比べてみてください。

北海道グルメはコレ!地元民おすすめ魚料理3選

北海道でしか食べられない魚人気ランキングの中から、食べてみたいお魚は見つかりましたか?ここからは北海道ならではの、魚にまつわるご当地グルメを紹介します。

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アイヌ民族の伝承料理「ルイベ」

数のメディアで紹介されているので、すでにご存知の方も多いかもしれません。「ルイベ」はもともとサケやマスなどの魚を使った、アイヌ民族の伝承料理です。

冷凍させた魚を、解凍せずに刺身にして食べます。口に入れたときのヒンヤリした感覚と、口のなかでゆっくり溶けていく食感を楽しみましょう。さまざまな食べ方があり、わさび醤油はもちろん、レモン汁や大根おろしと食べるのも美味しいです。塩をふりかけたり、火で軽くあぶるのもアリ!

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北海道の冬の定番料理「たちのみそ汁」

北海道ではマダラやスケトウダラがよく獲れるので、たちのみそ汁はとても親しまれている料理のひとつです。タラの白子を「たち」と呼び、マダラの白子は「真だち」、スケソウダラの白子は「すけだち」と呼ぶことからも分かりますよね。この白子を昆布ダシのみそ汁に入れた料理が、たちのみそ汁です。

北海道では、たちのみそ汁は冬の定番家庭料理。居酒屋や回転寿司屋などで気軽に食べられます。1月や2月に北海道に行くことがあれば、旬のマダラやスケトウダラをお見逃しなく。忘れずに、たちのみそ汁もいただきましょう。

道民のご馳走「トキシラズの焼漬け」

北海道の道南では、6月に開催される北海道神宮例祭(札幌まつり)の時期に、トキシラズの焼漬けや赤飯を食べる習慣がありました。トキシラズの焼漬けは、北海道地元民の家庭ではちょっとした「ごちそう」扱い。6月ごろに出回るトキシラズは、全国的には百貨店やお取り寄せ通販などで高級品として販売されています。

北海道ではスーパーなどでも手軽に購入できますよ。ロシア北部のアムール川で生まれ、産卵準備が整わないまま北海道に回遊しているトキシラズは、いわゆる「若い」サケ。成長過程のため全身に脂や栄養がしっかりのっており、とても美味なんです。トキシラズは春から夏にかけた北海道の風物詩ですので、ぜひチェックしてみてください。

北海道でしか食べられない魚は個性派ぞろい

北海道では本州では見られない個性的な姿の魚がいます。ぷっくりした「ごっこ」や「八角」は、とてもユーモラスな姿です。その見た目から想像できないほど美味なのも、北海道でしか食べられない魚の特徴です。

ホンモノのシシャモの刺身やカルパッチョを、ぜひ秋に食べに来てください。札幌に来たら、生のシシャモ寿司に出会えるかもしれません。鮮魚のホッケに出会えるのも、北海道ならでは。美味しいお魚や魚料理を北海道で食べるために、ぜひ当記事を参考にしてみてください!


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