おいしい・うれしいレシピたち

2022/09/26

北海道の昆布たち アレンジレシピ!

日本の味に欠かせない昆布は栄養豊富でおいしい「海藻の王様」
食用にされている昆布の約90%は北海道産。品種は産地で区分され、それぞれの特徴にあった加工の仕方や料理への使い方があります。
品種の特徴や昆布の”うま味”を活かした、おうちで簡単に作れるアレンジレシピをご紹介します♪



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■■使用商品■■
①〈えりも食品〉日高昆布一等
日高昆布は、甘味のある濃い出汁がとれます。また、しっかりした食感と味わいの昆布巻きおでんの具としても愛されています。一等昆布はサイズが大きく厚みがあり、美しく仕立てられたもの。自然の恵みと漁師の技術の賜物です。
②〈昆布屋 神兵衛〉利尻昆布昆布締め用
昆布締め用に使いやすく、きれいにカットされた養殖昆布です。養殖昆布はその種類の特徴がわかりやすく出るのです。利尻昆布はすっきりした印象です。魚だけでなく、山菜やきゅうりなど、野菜の昆布締めもおいしいですよ。
③〈えさん漁業協同組合〉おとひめ昆布
おとひめ昆布はもともとは椴法華(とどほっけ)だけで消費されていた養殖真昆布の間引きです。
そのおいしさを広く知ってもらいたいと地元の有志たちが「おとひめ昆布」と名前をつけて、今から30年以上前に販売を始めました。
やわらかくなりやすく、真昆布の上品な味。たおやかな、まさに乙姫のようなこの昆布は今では全国で人気ものです。
④〈羅臼漁業協同組合〉羅臼花折昆布
羅臼昆布は、なんと23もの工程を経て商品になります。
乾燥させながら熟成を行い、うまみを最大限に引き出すのです。
この花折昆布は小さめですが、大きな一等級と同じように漁師が手をかけた天然の4等昆布です。
ご家庭で使いやすい大きさです。

【日高昆布一等】昆布とピーマン、トマトのスープ

    昆布とトマトとピーマンに白ワイン。
    不思議に思える組みあわせを日高昆布が見事にまとめます。
    まるでえりもの海と地中海がつながるようなボリュームスープです✨

    ★材料 (1人分)

    日高昆布 15cm
    鶏手羽元 4個(皮目だけに塩)
    ピーマン 2個
    ミニトマト 150g
    塩 小さじ1/2
    オリーブオイル 大さじ1

    ★作り方

    ①日高昆布は1/3の幅、1cm長さに切る。
    ②ミニトマトは半分に切る。
    ③鶏手羽元は骨に沿って切れ目を入れて開く。皮面に塩を振る。
    ④厚手の鍋か深めのフライパンにオリーブオイルを引き、③を皮目を下にして置き強火にかける。
    ⑤④が充分あたたまって音がしてきたら①②を入れ、ピーマンを乗せ、蓋をして蒸し焼きにする。
    ⑥トマトの果肉が崩れてきたらかぶるくらいの水を入れる。
    ⑦10分ほど煮て味見をし、塩、こしょうで整える。


    鶏肉に含まれるうま味成分の一つ「イノシン酸」と

    昆布のうま味成分「グルタミン酸」がかさなってうま味たっぷりに仕上がります♪

【利尻昆布昆布締め用】昆布締めホタテのフライ

半日締めたホタテは縦に割ってお刺身にするとご機嫌なおいしさです。
1日から2日ほどしっかり締めてのホタテフライがまた、たまりません。

★材料 (1人分)

昆布締め用昆布 2~3枚
ホタテ貝柱刺身用 10個
米粉もしくは小麦粉 適量
卵 適量
パン粉 適量
油 適量

★作り方

①ホタテ貝柱をこぶじめにする。2枚ではさみきれなかったら2段にする。しっかりラップに包んで固定する。
②2日締めると表面がしっかり脱水されている。米粉か小麦粉をつける。
③溶き卵、パン粉をつけて、5分ほど置いてなじませる。
④ フライパンに油を多めに引き、③を揚げ焼きする。


ホタテを〆たあとの昆布はホタテの味を含んで、スープの出汁に最高です。
スープをとったあとにも極細切にして、きんぴらにするのも硬めの利尻昆布ならではのおいしさになります。



【おとひめ昆布】☆昔ながらの煮物を時短で

お砂糖を使って甘じょっぱい、北海道の昔ながらの煮物を作ってみましょう。
梅干しで煮上がり時間を早め、かつおぶしのうまみでおいしさ増し増しです🌟

★材料 (1人分)

おとひめ昆布 5本
砂糖 小さじ4
醤油・酒・みりん 大さじ1
水 600ml
梅肉 小さじ1半
かつおぶし 1/3パック

★作り方

①おとひめ昆布は半分の長さに切り、水600mlに10分つける。
②①を広げて幅を半分に切る。2回折りたたんで真ん中をハサミで切ると簡単です。
③②を1本ずつ、ゆるく結ぶ。
④ 鍋に①の戻し汁200mlと水200mlと③、砂糖、醤油、みりんを入れて中火にかける。
⑤沸騰したら酒と梅肉を入れる。
⑥15分ほど水分が少なくなるまで中弱火で煮て、かつおぶしで仕上げる。


昆布の「グルタミン酸」とかつおぶしの「イノシン酸」の相乗効果で美味しさが飛躍的に増します♪




【羅臼花折昆布】生鮭と野菜の昆布蒸し煮

家庭で使うのにちょうどいいサイズの羅臼花折昆布を贅沢に、魚の蒸し煮に使いました。
羅臼で食べたごちそう、メンメ(キンキ)の湯煮をヒントにした料理です😊
強めに振った塩と砂糖で臭みをとった生鮭を、昆布と水とお酒で野菜と一緒に蒸し煮にしますよ。

★材料 (1人分)

生鮭切り身 2枚
A)粗塩・砂糖 各小さじ1/2

羅臼花折昆布 15cmほど
水 300ml
砂糖 小さじ1/2
酒 大さじ1

しめじ 30g
ミニトマト 2~3個
ブロッコリー 2~3房
片栗粉 小さじ1/2

★作り方

①昆布をフライパンに入れ、水300mlを加えて10分置く。
②しめじはほぐし、ミニトマトは半分に切る。ブロッコリーは一房を2~4つに切る。
③生鮭にAを振り、キッチンペーパーにぴったり包んで10分置く。10分たったら流水でさっと洗い、半分に切る。
④①を強火にかけ、沸騰したら砂糖と酒を入れ、アルコールが飛んだら鮭と野菜を入れる。
⑤蓋をして5分ほど蒸し煮する。鮭に火が通ったら、煮汁に水溶き片栗粉でとろみをつけてできあがり。

※鍋によって、煮汁が少なくなったら、50mlほど水を足してからとろみをつけてください。
昆布ときのこ2~3種類、きのことトマトなど、あるものでアレンジするのもおいしいです♪

今回使用した商品は
〈えりも食品〉日高昆布一等
〈昆布屋 神兵衛〉利尻昆布昆布締め用
〈えさん漁業協同組合〉おとひめ昆布
〈羅臼漁業協同組合〉羅臼花折昆布 
です✨
北海道どさんこプラザやきたキッチンの店頭にて販売しておりますので、この機会にお買い求めいただけますと幸いです!

🍳レシピ提供🍳
松田 真枝
イタリアン発・昆布を愛する札幌市在住の料理家。
楽しく作れる家庭料理のレシピを発信しています。