北海道百科事典

2023/01/05

北海道の冬に食べたい!絶品7大グルメ

冬の北海道では鍋やラーメン、冬が旬の海鮮料理など、冬だからこそ食べたい絶品料理があります。”グルメ大国”である北海道の食文化は、もともと寒い気候に合わせて発展してきたこともあり、冬と相性がいい食材や食べ物がたくさん。

スキーにスノボ、雪まつりとレジャーに事欠かない北海道。今回はそんな冬の北海道のパワーチャージにおすすめの、冬に食べたい絶品グルメを紹介します。

冬だからこそ食べたい!北海道グルメベスト7

おいしいもの天国北海道。そのなかでも特に寒い時期に食べたい、冬グルメ7選をご紹介します。

グルメ1. 体の芯から温まる「石狩鍋」

北海道を代表する鍋料理「石狩鍋」は、昆布で出汁をとった味噌味の汁でぶつ切りした鮭の身とあらを、たまねぎや長ねぎ、キャベツ、大根、しいたけなどの野菜や豆腐と一緒に煮つめたものです。

石狩鍋には鮭皮に含まれるコラーゲンも汁にたっぷり含まれており、美容効果も期待できることで知られています。

石狩鍋はその名の通り石狩川の河口にある石狩町で、漁師たちが大漁を祝うためにとれたての鮭のぶつ切りやあらをそのまま味噌汁に入れて食したことが、発祥とされています。

その後石狩市の鮭の地引き網が北海道の水産業の象徴として注目され、時間がかかる地引網漁を待つ観光客達に石狩鍋をふるまったところ、そのおいしさが全国に広まるようになりました。

大鍋でぐつぐつ煮る石狩鍋。見た目の温かそうな外見はもちろん、味噌に含まれるタンパク質や酵素が腸内環境を整えて代謝を高め、しっかり体を温めてくれます。

「北の小鍋6個セット」販売中!

 

グルメ2. 北海道グルメの代表「タラバガニ」

北海道グルメを代表する「カニ料理」ですが、北海道周辺の海域には数種類のカニが生息しており、地域によって水揚げされる時期が異なります。冬の北海道でおすすめなのは「えりも産の毛ガニ」。えりも産の毛ガニは11〜12月に水揚げされるので、まさに旬の味を楽しめます。

タラバガニや花咲ガニなどさまざまなカニの中でも、特に毛ガニには味噌がたっぷり。また冬に水揚げされるカニは身が引き締まっていて、濃厚かつ繊細な味わいをしています。通な食べ方はカニ味噌とカニの身を混ぜ合わせて食べること。濃厚でぷりぷりしたカニの身と、旨みの強いまろやかなカニ味噌を一緒に食べることで、より深い味わいを楽しめるでしょう。

1月以降なら1〜6月に水揚げされる「アブラガニ」も人気です。見た目はタラバガニに似ているアブラガニは、一般的に味はタラバガニに劣るとされていますが、北海道で食べる新鮮で旬のアブラガニはひと味違います。

食感が良く甘味が強いものが多いため、タラバガニにも引けを取らないおいしさを味わうことができます。価格もタラバガニより安価なので、気軽に楽しめるのも魅力です。

グルメ3. 道東の伝統的味噌汁「てっぽう汁」

「てっぽう汁」とは、カニと野菜、豆腐を煮込んだ味噌汁で、根室地方の伝統料理です。てっぽう汁に使われるカニとして根室で水揚げされる花咲ガニが有名ですが、花咲ガニは水揚げ時期が3ヶ月と短いため、水揚げ時期によって毛ガニ・タラバガニ・ズワイガニなどの他のカニもよく使われます。

味噌のタンパク質や酵素による代謝促進効果で体を温めてくれるてっぽう汁は、カニの出汁がしっかりしみこんで、通常の味噌汁よりもより濃厚な味わい。てっぽう汁の「てっぽう」とは鉄砲のことで、カニの足を箸でつまんで食べる仕草と鉄砲に弾を詰める仕草が似ていたため、てっぽう汁と呼ばれるようになりました。

比較的シンプルな材料と調理法で食べることができるので、イベントなどで振る舞われることも多いてっぽう汁。湯気をもくもくとあげながら外で食べるてっぽう汁は味も雰囲気も最高です。

グルメ4. 冬に食べるとよりおいしい「ラーメン」

北海道に行ったら絶対食べたい「ラーメン」。北海道のラーメンは「札幌の味噌」「旭川の醤油」「函館の塩」が北海道三大ラーメンとして有名です。北海道ラーメンはどれもスープが冷めるのを防止するためのラードがたっぷり目に入っており、寒い冬でもスープが冷めないあつあつのラーメンは、より一層美味しく感じるはず。

札幌ラーメンといえば味噌というイメージが定着していますが、もともとは醤油・塩味だった札幌ラーメン。そのため多くの札幌ラーメン店では、味噌・醤油・塩味がそれぞれ用意されており、トッピング同様好みで選ぶことができます。石狩鍋やてっぽう汁と同様に、味噌が代謝を良くしてくれるので、あつあつのラーメンを食べ終わる頃には体の芯から温まります。

気温がマイナス20〜30度にまで下がることがある旭川のラーメンは、札幌ラーメンや函館ラーメンよりもさらにラードがたっぷり。ラードで蓋をした豚骨や鶏骨と魚介系からとったコクのある醤油味のダブルスープは、真冬でも冷めにくく、長時間あつあつの状態で食べることができます。

函館の塩ラーメンは透明感のあるあっさりしたスープが特徴ですが、塩味は寒いとより強く感じられます。冬に食べる函館ラーメンは、より濃厚な味わいに感じるでしょう。

そのほかにも「室蘭カレーラーメン」「釧路ラーメン」「芦別のガタタンラーメン」など、北海道にはさまざまなご当地ラーメンがあります。暑い夏では食べ比べも厳しいですが、寒い冬だからこそ温かいラーメンをぜひ食べ比べてみてくださいね。

「北海道生ラーメンお得セット16人前」販売中!

グルメ5. 低脂肪・高タンパクでヘルシーな冬の味覚「ジビエ」

「ジビエ」とはフランス語で狩猟で獲る鳥獣肉のこと。北海道のジビエといえばエゾシカですが、エゾシカはジビエの本場ヨーロッパでも高級食材として人気があります。

地域によって多少異なりますが、北海道でのエゾシカ狩猟期間は10〜1月とされ、その期間に焼肉店からフランス料理店まで、ジビエ料理が提供されます。エゾシカの赤身肉はジューシーでクセのない、上品な味わい。柔らかい食感のロースやもも肉、野生ならではの締まった肉を楽しめるスペアリブと、同じエゾシカの肉でも部位によってさまざまな食感を楽しむことができます。またエゾシカ肉は低脂肪・高タンパクでとても健康的。さらにミネラルやアミノ酸をバランスよく含んでおり、鉄分も豊富です。

秋〜冬の短期間しかお目にかかれないエゾシカのジビエ料理、メニューで見かけたらぜひトライしてみましょう。

グルメ6. 北海道流、冬の「濃厚アイスクリーム」

「北海道ならではの濃厚なミルクのアイスが食べたい」「ハスカップやラベンダーのご当地アイスが食べたい」、そんな希望も冬だからといって諦める必要はありません。

真冬の北海道でぜひ挑戦したいのが、地元北海道民のアイスクリームの食べ方です。「真冬にアイスクリーム?」と疑問に思うかもしれませんが、もはや真冬に食べるアイスクリームは北海道の文化といっても過言ではありません。

地元の人たちは氷点下という気温の中、室内では半袖で過ごせるほど暖房をきかせ、暑いほどの部屋でアイスクリームを食べるのがスタンダード。

観光先でアイスクリームを見つけたらホテルや宿泊先に持ち帰って、暖かい部屋で美味しくいただきましょう。

「十勝橋本牧場 ブラウンスイス乳プレミアムアイスクリーム 8個入」販売中!

グルメ7. 北海道グルメの定番「寿司」は、ホタテ・マグロ・サーモンを!

冬に北海道グルメの大定番「寿司」を食べに行く時には、旬の「ホタテ」「マグロ」「サーモン」を食べることを忘れずに。

特にプランクトンを豊富に含んだ潮が流れ込む北海道周辺の海域で水揚げされるホタテは「これまでのホタテは何だったのか?」と感じてしまうほどの品質です。プリプリとした食感と、驚くほどの大きさのホタテを忘れずに堪能しておきましょう。

マグロ・サーモンのほか、ぶりやイカなども冬が旬なので、冬に寿司を食べる場合にはお忘れなく。

寒い北海道の冬は旬の食材や食べ方で温まろう

北海道は体を温める冬のおいしいグルメや冬に旬を迎える食材が盛りだくさん。もともと寒さに合わせて発展してきた北海道の食べ物は、体を温めるだけではなく、栄養が豊富で健康的なものが多いこともポイントです。

北海道の冬グルメで体が温まった後は、一面雪景色の幻想的な北海道の冬を散歩するのも良いですし、スキーやスノボに興じるのも良いですね。あなただけの冬の北海道の楽しみ方をみつけてください。