北海道百科事典

2023/01/02

北海道のソウルフード!見逃せないディープグルメをチェック

いわずと知れたグルメ大国、北海道。お寿司に毛ガニ、北海道の三大ラーメン、とうもろこし、じゃがいも…と食べたいものは山のようにあります。
海鮮やラーメンなどと並んで食べ逃し厳禁なのが、その多くがリーズナブルでお財布にもやさしい北海道のソウルフードです。

開拓される前は蝦夷地として生活が営まれていた北海道では、それまで築き上げられた独自の食文化と和食が融合し、個性的で病みつきになる味が勢揃い。

食べ逃し厳禁、今回は北海道のソウルフードを紹介します!

北海道のソウルフード【ド定番編】

まずは北海道のド定番ソウルフードを紹介します。道産子も大好き、食事におすすめの日常食をチェックしていきましょう。

北海道ソウルフードの王道「ジンギスカン」

北海道のソウルフードで外せないジンギスカン。北海道でキャンプやお花見でのバーベキューといえば、このジンギスカンが主流です。ジンギスカンは基本的にラムやマトンなどの羊肉をたっぷりの野菜と一緒に焼いて食する、いわば北海道流焼肉のようなもの。

食べ方は味がついていない生肉を焼いてタレにつける方法と、味をつけた肉を焼いて食べる2つの方法があります。ジンギスカンのタレは少し甘辛いのが特徴で、北海道民なら有名なジンギスカンのCMソングが歌え、CMキャラクターがすぐ思い浮かぶほど生活に密着しています。

専門店では、中央が膨らんだ半円状のジンギスカン専用鍋で調理します。肉は鍋上部の高い部分で、野菜は鍋の下部で焼きますが、中央の凸部にある溝から下部の野菜へ肉汁が伝わり、野菜にたっぷり汁が染み込む仕掛け。ジンギスカン専用鍋はスーパーや専門店にも売っているので、お土産にもおすすめです。

「松尾ジンギスカン 特上ラムセット」販売中!
  •  
  •  

北海道といえば絶対外せない「ラーメン」

北海道を代表する食べ物で、絶対外せない「ラーメン」。実際北海道のラーメンは北海道民の宝物として「北海道遺産」に選ばれており、名実ともに北海道のソウルフードのひとつです。

北海道のラーメンは味噌味の「札幌ラーメン」、醤油味の「旭川ラーメン」、塩味の「函館ラーメン」の3大北海道ラーメンを基本とし、これに釧路ラーメンを加えて北海道4大ラーメンと呼ばれることもあります。そのほかにも室蘭カレーラーメンや芦別(あしべつ)のガタタンラーメンなど、北海道にはさまざまなご当地ラーメンがあります。

札幌ラーメンは、脂が多めの味噌スープに太めのちぢれ麺、野菜たっぷりというスタイル。札幌の1,000店以上あるラーメン店の中で人気が高い店舗はコッテリ系のラーメンを提供しているところが多いのですが、それらは伝統的な札幌ラーメンとは少し異なります。

札幌ラーメンはもともと醤油味と塩味しかなく、1954年にはじめて味噌味のラーメンが提供されました。これが現在の原型となって、札幌ラーメンは発展していきます。札幌ラーメンはもともと醤油・塩から始まったこともあり、今でも多くのラーメン店で「醤油味」「塩味」の札幌ラーメンも提供されています。

醤油味の旭川ラーメンは、豚骨や鶏ガラのスープと魚介スープを合わせたダブルスープに中太ちぢれ麺が特徴。まろやかな醤油味にたっぷり浮くラードは、冬になると氷点下30度近くまで気温が下がる旭川で「スープが冷めなように」と生まれたもの。札幌ラーメンよりも具材はシンプルです。

函館ラーメンは豚ガラや鶏ガラに昆布や香味野菜を加えた透明感のあるスープに、ストレートの細麺、スープの上品な旨みを引き立てるチャーシューや長ネギなどのシンプルなトッピングというスタイル。コクがありつつもスッキリした味わいが楽しめます。

「さっぽろ純連生ラーメン6食詰合せ」販売中!

ヘルシーで体に沁みる「スープカレー」

ごろっとした大きめの具とスパイスが効いたスープカレー。今では全国的に食べることができますが、もともと札幌発祥の食べ物です。健康増進・維持のために漢方の生薬とインドのスパイスを組み合わせた薬膳スープがスープカレーの始まり。ごろっと大きめの北海道産野菜やチキンとスパイスの効能が、おいしくやさしく体を満たしてくれます。

基本はスープなので鶏ガラなどから出汁をとりますが、ベースは豚骨や和風、エビなどを使っているところも。スープカレーを提供しているお店はカフェ風のスタイリッシュなお店も多いので、SNS映えも狙えます。

「スープカレー」販売中!

 

北海道の唐揚げといえば「ザンギ」

「ザンギ」とは北海道でいう鳥の唐揚げのこと。一般的に鶏肉にしっかり下味をつけてから揚げ、通常の鳥の唐揚げよりも味が濃いものがザンギとされていますが、実際には下味がついていないものでもそう呼ばれていることも。

ザンギ発祥の地は釧路といわれており、1960年頃鶏肉の売り込みがあった焼き鳥店が、鶏肉をぶつ切りにして客に提供した唐揚げがザンギの始まり。ザンギというユニークなネーミングは、中国語の炸鶏(ザージー、ザーチー)と幸運の運(ん)を組み合わせて「ザー・ン・ジー」となり、そこからザンギという名前になっていきました。

ザンギは北海道の居酒屋はもちろん、定食屋や学食、市役所の食堂などでも当たり前に提供されているほど市民権を得ている食べ物。ザンギラーメンなる北海道×北海道のメニューもあるので、見つけたらぜひチャレンジしてみましょう。

北海道のソウルフード【軽食・サイドメニュー編】

北海道のコンビニ・スーパーやドライブで立ち寄るサービスエリア・道の駅も見逃せません。手軽に楽しめる、北海道のソウルフードをチェックしていきましょう。

北海道民のドライブに欠かせない「アゲイモ」

北海道のサービスエリアや道の駅に欠かせないのがアゲイモ。もともと1968年から札幌〜ニセコ間などをドライブする時に通る中山峠で販売されていたものですが、今はほかのサービスエリアなどでも見ることができます。

アゲイモは、茹でたりふかしたジャガイモに、小麦粉や砂糖を混ぜた甘い衣をつけて油で揚げたもの。ふんわり香る甘い匂いにほっくりとした食感のジャガイモのコンビネーションが絶妙です。ケチャップやマヨネーズなどの調味料が用意されていうこともあるので、好みの味付けで食べてみましょう。

もともと中山峠を越える人のお腹を満たすために作られたメニューは、ボリューム満点。軽食のつもりが結構お腹いっぱいになってしまうこともありますので、ご注意くださいね。

根室の漁師達がふるまった郷土料理「てっぽう汁」

根室近郊で水揚げされる花咲ガニを味噌汁にした「てっぽう汁」は、昔から根室地方の漁師達の間でふるまわれてきた郷土料理です。花咲ガニはタラバガニと同様にヤドカリの仲間で、ジューシーな身がぎっしり詰まった太い脚が人気。

花咲ガニから出る濃厚な出汁と味噌が溶け合った汁は、油分が多く独特の甘さのある花咲ガ二の身との相性もバッチリ。コクのある主役級の味噌汁を楽しむことができます。

ぶつ切りにした花咲ガニの足を食べる時に、箸を入れて身を取り出す様子が昔の鉄砲を操作する様子に似ていることから「てっぽう汁」という名前がつけられました。花咲ガニは根室付近でしか水揚げされません。根室の近くに立ち寄った際には、新鮮な花咲ガニの入ったてっぽう汁にぜひトライしてください。

お土産にもオススメ!北海道ソウルフードを食べ尽くそう

独自の発展を遂げてきた期間が長い北海道には、独特の食文化があります。

地の利を活かした海の幸や山の幸はもちろんですが、食文化そのものを感じることができるソウルフードは、北海道旅行をより盛り上げてくれるはず。手軽に食べられてお土産にもおすすめのソウルフード、ぜひチャレンジしてみてくださいね!