北海道百科事典

2023/01/03

北海道の大自然を満喫!道東のおすすめ観光スポット13選を紹介

北海道旅行で札幌や函館などの観光地をすでに回られた方は、次の旅行先は大自然を満喫できる道東エリアにしてみませんか?

世界自然遺産の知床や広大な釧路湿原を散策したり、オホーツク海で流氷を見たり、非日常の世界をアクティブに体験できます。美しい湖もたくさんあるので、静かに湖畔に佇むのも良いですね。今回は道東の大自然を楽しめる観光スポットをご紹介します。

北海道の道東エリアとはどこのこと?

広大な北海道は、道南・道央・道北・道東の4つのエリアに分けられています。なかでも道東とは、網走(あばしり)・十勝・釧路(くしろ)・根室(ねむろ)のことです。大自然を活かしたアクティビティや日本とは思えないダイナミックな自然景観を楽しみたい方に、とくに道東はおすすめ。

道東には5つの空港があります。オホーツク紋別空港・女満別(めまんべつ)空港・根室中標津(ねむろなかしべつ)空港・たんちょう釧路空港・とかち帯広空港をうまく利用すると、効率よく観光スポットを見て回れますよ。

流氷やジュエリーアイスを観測できるおすすめスポット5選

オホーツク海の冬の風物詩、流氷。日本で流氷を観測できるのは、北海道の道東エリアだけです。1月中旬から3月中旬のみ幻想的な流氷を観測できるので、ぜひ見てみたいですね。ここでは流氷やジュエリーアイスを観測できるスポットを5つ紹介します。

東の果てに行こう!「根室・納沙布岬」

「北海道の東の果て」といえば根室・納沙布(のさっぷ)岬です。根室に行ったらぜひ立ち寄りたい、人気の観光スポット。北海道で朝日がもっとも早くのぼる岬としても知られ、目の前には北方領土が広がっています。

根室市観光協会が、流氷の動向をお知らせしているのでぜひチェックしてみてください。

紋別で流氷砕氷船「ガリンコ号II」に乗船しよう

オホーツクならではの生き物や、流氷のダイナミックな動きを間近で体験したい方はガリンコ号に乗船しましょう。2本のドリルでガリガリと流氷を砕きながら進むガリンコ号乗り場は、海洋交流館「もんべつ海の駅」です。防寒準備をバッチリして、2Fのデッキから最高の絶景を満喫しましょう。

流氷観光砕氷船「おーろら」と「流氷物語号」もおすすめ

流氷まつりで知られる網走市。網走港からも冬のオホーツククルーズを楽しめますよ。流氷観光砕氷船「おーろら」は大型客船タイプなので、揺れが苦手な方にぴったりです。展望デッキから流氷の大迫力を体験するのがおすすめ。

列車の車窓から流氷見物をしたい方の間で、網走と知床斜里間をJR北海道が運行する流氷物語号はとても人気があります。のんびりとオホーツクの海岸線を眺めたい方はぜひチェックしてみてください。

知床斜里・ウトロ港近くの「プユニ岬」や「幌別橋」

知床斜里(しれとこしゃり)のウトロ港から、知床自然センターへの道すがらにあるプユニ岬。オホーツク海で、シーズン初めの頃に流氷を観測できるスポットとして有名です。美しい海岸線やウトロ港を一望できるほか、夕日の名所としても知られています。流氷の海に沈む夕日を写真撮影したい方は、幌別橋周辺が有名な撮影スポットです。

冬になると自然体験ツアーも開催されています。流氷の上を歩いたり、もぐったりしてみましょう。冬のウトロに行くと、流氷と思いっきり遊べます。

十勝川河口の豊頃町で「ジュエリーアイス」に出会う

オホーツクの白い流氷と違って、透明でクリスタルのようにキラキラ輝くジュエリーアイス。太平洋に面する十勝川河口部に位置する豊頃町は、このジュエリーアイスと呼ばれる氷の塊が打ち上げられることで有名です。

ジュエリーアイスは十勝川を覆いつくす氷が流れ出て、大津海岸に打ち上げられたもの。波にもまれて角が取れた氷が、太陽の光を受け時間帯によって鮮やかに変化するので、虹色に輝くジュエリーアイスに出会えるかもしれません。

絶景ポイントはここ!道東でおすすめの湖6選

北海道の道東で、神秘の魅力が織りなす湖を見てまわるのもおすすめです。息をのむ美しい風景に出会えますよ。ここでは一度は訪れてみたい道東で人気の湖を6つ紹介します。

知床連山を眺めながら「知床五湖」を巡ろう

世界自然遺産に認定された知床には、原生林に囲まれ神秘的なたたずまいをした湖が5つ集まっています。

静寂を感じられる第1湖の湖畔展望台では、知床連山の壮大な大パノラマを楽しめますよ。5つの湖すべてをみたい方は、原生林を散策する地上遊歩道を選びましょう。野生動物の生息地を散策すると、自然の息吹を身近に感じられます。

雄阿寒岳の壮大なパノラマや紅葉を楽しめる「阿寒湖」

道東だけでなく北海道を代表する観光スポット、阿寒湖。阿寒摩周(あかんましゅう)国立公園内にあるカルデラ湖は、特別天然記念物のマリモの生息で有名です。

阿寒湖の東岸には、雄阿寒岳をのぞめ、その雄大なパノラマはまさに絶景!とくにボッケ桟橋からの眺めは最高です。阿寒湖には4つの島があり、湖上遊覧船に乗りチュウルイ島へ行ってみましょう。マリモ展示観察センターでマリモをじっくり観察できます。

秋になると、阿寒川の源流・滝口付近は紅葉の鑑賞ポイントです。真っ赤なカエデや黄色いダケカンバを目指して、滝見橋に行ってみましょう。

移り変わる湖面の色が美しい「オンネトー」

阿寒摩周国立公園の最西端に位置する、秘湖オンネトー。雌阿寒岳の麓に、静かにたたずんでいます。湖面の色が透明感のある青、エメラルドグリーン、ダークブルーへと刻々と変化する様子は、まさに神秘的のひとこと。その息をのむ美しさと秘境を思わせるたたずまいから、人気のある湖です。

湖畔西側に設置された展望デッキからは、オンネトーとともに雌阿寒岳と阿寒富士を一望できるので、絶景をぜひ楽しんでください。

さまざまなアクティビティを体験できる「然別湖」

大雪山国立公園の自然湖として知られる然別(しかりべつ)湖。道内でもっとも高い場所に位置している湖です。その標高はなんと810メートル。ワイヤーケーブルを利用したエアトリップなどのアクティビティを楽しみたい方は、然別湖ネイチャーセンターへ行きましょう。

冬になると「然別湖コタン」と呼ばれる幻の村が湖上に出現するので必見です。雪を然別湖の水で固めたアイスブロック製のイグルーなど、斬新な世界を満喫できます。

深いブルーが美しい!ロマンチックな霧の「摩周湖」

北海道遺産にも認定されている、阿寒国立公園内に位置する摩周(ましゅう)湖。不純物をほとんど含まない透明度の高さと乳白色の霧で有名な湖は、四季折々の表情で観光客を魅了しています。

深い霧で包まれることが多い摩周湖で、深いブルーの水をたたえた美しい姿に遭遇できたときの喜びは格別ですよ。夜の満天の星空もおすすめ。周囲に視界をさえぎるものが何もないので、ダイナミックな星空を楽しめます。

摩周湖の伏流水から生まれた小さな神の子池

新しく阿寒摩周国立公園に仲間入りした神の子池。とても小さな池で、その周囲は220メートルあります。アイヌ語で神の湖の意味を持つ摩周湖の伏流水からできたという言い伝えから、「神の子」池という名前がついたとか。

水の透明度が高いので、湖底の様子までくっきり見えますよ。青く透明な水の中に化石のように沈んでいる倒木の隙間を、オショロコマ(カラフトイワナ)が泳ぐ様子は神秘的な美しさです。

道東の人気観光スポット!おすすめの湿原2選

広大な北海道内にはラムサール条約登録湿地を含め、数多くの湿地があります。ここでは道東でぜひ訪れたい湿地3選をみていきましょう。

「釧路湿原」を観光列車で巡ろう

タンチョウの繁殖地としても知られる釧路湿原。観光列車「ノロッコ号」でゆっくりと車窓の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。窓はオープンになっており、大自然と一体感を感じられます。

釧路湿原駅で下車して釧路湿原国立公園の細岡展望台まで山道を歩いてみましょう。細岡展望台は「大観望」と呼ばれる絶景スポットです。釧路湿原を蛇行する釧路川はもちろん、雄阿寒岳(おあかんだけ)・雌阿寒岳(めあかんだけ)を遠くに見渡せます。

赤と青の色彩が絶景の「能取湖サンゴ草群落地」

オホーツク海とつながる塩湖、能取(のとろ)湖は塩性湿原です。JR網走駅から車で20分ほどで行ける秋の絶景スポット。8月下旬から9月下旬にかけては、真っ赤なサンゴ草(アッケシソウ)の絨毯と青い空のコントラストを楽しめます。

木製の遊歩道が設置されているので、紅葉とはひと味違う風情を感じながらサンゴ草の中を歩いてみましょう。

北海道らしい大自然に出会える道東へ旅行しよう

札幌や函館ではなかなか出会えない、壮大な大自然をたっぷり満喫できる道東。冬の厳しい寒さが織りなすオホーツクの流氷や、十勝のジュエリーアイスはおすすめです。

知床や釧路湿原のほか、神秘的な道東の湖も人気の観光スポットなので、ぜひ行ってみてください。アクティビティへの参加はもちろん、観光列車や観光船などもフル活用して道東旅行を楽しみましょう。